_update

Section: WIN SYSTEM (1W)
Updated: 2001.2.7
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名称

_update, _update1, _update2 - イベント収録サーバーのデータベース更新処理  

形式

_update [ host ... ]

_update1 [ host ... ]

_update2  

解説

_update はイベント収録サーバーにおいて、pmon(1W) が生成する トリガーリスト、events(1W) が生成するイベント波形ファイル、 automan(1W), autopick(1W) による自動検測処理や対話検測処理処理で 生成される検測情報ファイルから、震源データベースや 収録・検測状況一覧( ee(1W) リスト)を生成します。 _update は _bj(1W) から定期的に実行されるのが普通です。 当月分の収録・検測状況一覧だけは _update1 で生成されます。 _update1 は _bj1(1W) から定期的に実行されるのが普通です。

_update (_update1) が行なう仕事は大きく分けて次の2つです。
(1)検測情報ファイルから震源データベースを作る。
(2)トリガーリストや検測情報ファイル等からイベント検測状況リストを作る。

(1)
検測情報ファイルや震源情報データは、 "YYMM" の形式で表現される年月毎にファイルやディレクトリ単位で 管理されています。それぞれに自動処理によるものと、手動で再処理したもの があり、ファイルやディレクトリにそれぞれ "auto" および "man" の キーワードを付けて区別しています。 まず、_update は検測情報ファイルの月別ディレクトリ /dat/picks/man/YYMM とバイナリ形式の月別震源データベースファイル /dat/finals/man/YYMM の タイムスタンプを 比較し、前者が更新されていれば、前者の中にある検測情報ファイルから pick2finalb(1W) を使って後者を生成します。 host ... が指定してあれば、結果は rcp でこれらのホストの、
 /dat/etc/"SEIS"/finals/man ディレクトリにも転送されます。 ここで、"SEIS" は設定ファイル win.conf 中で定義された名前(変数)で、 システム名を表わします(たとえば "eri")。ただし、各ホストへの 転送が win.conf で定義される "TIMO"秒以内に終了しない場合は、 その転送は放棄されます。 これらの作業が、/dat/picks/man 下のすべてのディレクトリ(YYMM)について 行われます。

以上の作業の中で1つでも新たに更新された YYMM があった場合、 /dat/finals/man 下のすべての月別震源データベースファイルを連結した 全期間分の震源データベースファイル /dat/etc/final.man が作られ、 さらにこれから finalb2seis(1W) を使って SeisView 用のデータベースファイル が、年別に "SEIS"-YY の名前で /dat/seis の下に作られます。 host ... が指定してある場合は、rsh によってこれらのホストでも、 /dat/etc/"SEIS"/finals/man 下のすべてのファイルを連結したものが、 /dat/etc/"SEIS"/etc/final.man に作られます。

以上の作業が、"man" のかわりに "auto" についても同様に 行われます。ただし、"auto" の場合は host ... への転送等は行われません。

(2)
月別トリガーリスト /dat/etc/pmon.out.YYMM または月別検測情報ファイル ディレクトリ /dat/picks/man/YYMM が更新されていた場合、これらの内容から、 elist(1W) によって イベント検測状況リスト /dat/etc/evtemp.YYMM を作ります。これは "man" の 場合で、"auto" の場合は月別検測情報ファイルディレクトリは /dat/picks/auto/YYMM、イベント検測状況リストは /dat/etc/evtempa.YYMM として同様に更新作業が行われます。なお、"NOISE" のラベルがつけられた イベントの情報は隠されて書き出されません。

当月分のイベント検測状況リストだけは、_update ではなくて _update1 が 行ないます。 当月分については /dat/trg 中のイベント波形ファイルの有無や、 自動検測中かどうかについても調べます。また "NOISE" のラベルが ついている検測情報ファイルがそのイベントに唯一のものであるとき、 /dat/trg 中のイベント波形ファイルは削除されます。

_update2 は _update と _update1 の両機能を加えて簡略にしたもの で、通常 _bj2(1W)から起動されます。_update2 は当月分も含めてすべての 年月分の処理を行いますが、"auto" 関係(/dat/picks/auto/に基づく)の処理は 行いません。また、rcpによる他ホストへの結果の転送は行いません。"SEIS" 関連の処理も行いません。  

オプション

なし。
 

ソース

`_update'
`_update1'
`_update2'
 

関連事項

pick2finalb(1W), finalb2seis(1W), elist(1W), pmon(1W), _bj(1W), _bj1(1W), _bj2(1W)


 

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