raw_time

Section: WIN SYSTEM (1W)
Updated: 2015.12.28
Index Return to Main Contents
 

名称

raw_time - RAW 形式データの時間ずらしフィルター  

形式

raw_time [-BD] [ -s 4|5|5f ] inkey outkey shmsize chfile [ logfile ]

raw_timed [-B] [ -s 4|5|5f ] inkey outkey shmsize chfile [ logfile ]

 

解説

raw_time は、キー inkey の共有メモリ・セグメントに巡回的に書き込まれている raw 形式のデータを 読み込み、 chfile にしたがって時刻をずらし、その結果をキー outkey で与えられる共有メモリ・セグメントに書き出します。キー outkey をもつ共有メモリ・セグメントが存在しない場合は、大きさ shmsize (KB)の共有メモリ・セグメントが作られます。すでに存在している場合は、そ のサイズが shmsize (KB)よりも小さいとエラーになります。共有メモリ・キーは32ビットの整数値 です。

raw_timed は daemon モードで起動します。

ログファイル名 logfile を指定すると、ここに動作ログがとられ、 指定しないとログ情報は標準出力に 送られます(ただし、daemon モードで動い ている時は syslogd(8) に送られます)。ログファイルは書き込みのたび毎に オープン/クローズされます。

chfilewin(1W) に記述されているチャンネル表ファイルの[1]から[3]の情報を抜 き出したもの記述したものです([4]から先があっても無視するだけです)。つ まり、1行に1つずつ、16進数のチャンネル番号、収録のフラグ、時刻ずらし 量(ms単位・整数値)をスペースまたはタブで記述します。時刻ずらし量が正の 時、データのタイムスタンプから時刻ずらし量分だけ引き、負の場合は足しま す。これは、チャンネル表ファイルの[3]のフィールドが回線遅延時間を表わ していることと整合性をとるためです。 outkey には、収録フラグが0でないもの、かつ、遅延時間が0でないチャンネルのみが 出力されます。また、先頭が '#' である行も無視されます。raw_time プロセ スはハングアップシグナルを受け取ると、チャネルファイルを読み直します。

共有メモリ inkey 上の形式は、時間順整列されたもの(order(1W)参照)でなくてはいけません。 共有メモリ outkey の形式は「書き込み時刻付き」の形式(recvt(1W)参照)になります。

raw_time は、引数なしで起動すると簡単な使用法を表示します。

 

オプション

-B
出力共有メモリに「ブロック末尾にもブロックサイズを 持つ形式」で書き込みます。これについては recvt(1W), order(1W) を 参照してください。
-D
daemon モードで起動します。
-s mode
書き込みデータのサンプルサイズが 4 バイト の場合のサンプルサイズ情報のモードを指定します。
4 : サンプルサイズ情報を 4 にします。
5 : サンプルサイズ情報を 5 にします。
5f : サンプルサイズが 4 バイト長以外についてもサンプルサイズ情報を 5
     にします。つまり、常に圧縮の無い固定長データとなります。
 

ソース

`raw_time.c'
 

関連事項

win(1W), order(1W), recvt(1W), wtime(1W)


 

Index

名称
形式
解説
オプション
ソース
関連事項