insert_raw2

Section: WIN SYSTEM (1W)
Updated: 2019.10.30
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呼称

insert_raw2 - タイムアウトしたデータを分/時/日ファイルに挿入  

形式

insert_raw2 [-acdhm] [-t chfile] prmfile  

解説

insert_raw2 はもともと insert_raw(1W) の高速(低負荷)版 として作られたシェルスクリプトです。 insert_raw2 は、wdiskts(1W) によって生成された、 order(1W) にタイムアウトしたデータファイルを読み、 wdisk(1W) が書いた分/日/時ファイル(連続ファイル)の適切な位置に挿入します。
insert_raw2wdisk(1W) のさまざまな出力ファイル形式 (チャネル毎のディレクトリ、分ファイル、時ファイル、日ファイル、 観測点名.成分名のディレクトリや拡張子)に対応しています。 そのために、insert_raw2 には wdisk(1W) と同じオプションを 付ける必要があります。insert_raw2 が必要とするオプションは 上記のコマンド形式の通りですが、それ以外に insert_raw2 が 必要としない wdisk(1W) のオプションを付けても無視するだけで 害はありません。したがって、同時に実行されている wdisk(1W) の オプションをそのまま付けても問題ありません。 prmfile

rawdir                  # raw data dir
raw_late_dir            # time-out data dir
tmpdir                  # temporary dir
minutes                 # wait min. from raw LATEST

のようになっています。# で始まる行はコメントです。また各行の1項目め だけが読まれます。1行目の rawdirwdisk(1W) の出力ディレクトリ、 2行目の raw_late_dirwdiskts(1W) の出力ディレクトリ、 3行目の tmpdir は作業用のディレクトリです。 4行目の minutesraw_late_dir で、 rawdir の LATEST より 何分前に生成された タイムアウト・データファイルまでをRAWファイルに挿入するかを示す値です。 LATESTファイルがない場合は、代わりに実時刻の値が使われます。 さらに5行目

mondir                  # mon data dir

がある場合はディレクトリ mondir のMONファイルにもデータの挿入を 行ないますが、これは RAW/MONファイルの形式が1分ファイルで、かつチャネル毎のディレクトリに 分かれていない場合のみに機能します。MONデータについては raw_mon(1W)を 参照してください。

insert_raw2raw_late_dir の中のどのファイルまでを 処理したかを示す USED ファイルを raw_late_dir に作ります。 前回の USED ファイルが残っている場合、起動後の insert_raw2 は その次のファイルから処理を始めます。

insert_raw2 は内部で wdisk(1W) と wadd2(1W) を利用しています。 prmfile に5行目がある場合は、raw2mon(1W) も利用します。

insert_raw2 は引数なしで起動すると簡単な使用法を表示します。

insert_raw2 は、出力ファイルの操作中(wadd2(1W)の実行中) には出力ファイルに排他的ロック (アドバイザリーロック)をかけます。これは wdisk(1W) との間で同時書き込みによる矛盾が生じないようにするためです。 特に時/日ファイルの場合には、insert_raw2wdisk(1W)の 書き込み時期が重なることは不可避なのでこのようにしてあります。  

オプション

wdisk(1W)を参照してください。  

ソース

`insert_raw2'
 

関連事項

insert_raw(1W), wdisk(1W), wdiskts(1W), wadd2(1W), raw2mon(1W), raw_mon(1W)


 

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