rtape

Section: WIN SYSTEM (1W)
Updated: 2000.12.21
Index Return to Main Contents
 

名称

rtape - テープ上の win 形式データからディスク上にファイルを切り出す  

形式

rtape [ -f device ] schfile outdir [ chfile ]

 

解説

rtape は、wtape(1W) が書き込んだ WIN 形式データのテープを 読み、時間予定表ファイル schfile に従い、チャネルリストファイル chfile に指定されたチャネルのデータを切り出して、 1つまたは複数のWIN形式波形ファイルをディレクトリ outdir に生成します。

schfile は、1行に1イベント分ずつ、切り出し開始時刻と切り出す秒数を書いた もので、必要なイベント数(=行数)を含みます。イベント数に制限はありません。 各行の内容は、年月日(6桁)、時分秒(6桁)、長さの秒数(整数) の3項目を、それぞれ空白で区切って書いたものです。たとえば、

920724 030830 50
920724 035750 60

は 1992年 7月24日 3時8分30秒から50秒間と、1992年 7月24日 3時57分50秒から 60秒間の、2つのファイルを作ります。ファイル名は先頭時刻から "YYMMDD.hhmmss" の形式で自動的に生成されますので、上の例では "920724.030830" と "920724.035750" というファイル名になります。

chfile は、16進数のチャネル番号を空白、タブまたは改行で区切って羅列した ものです。通常のWINのチャネル表形式とは異なることに注意して ください。すべての項目がチャネル番号として読まれ、 行の先頭に "#" があってもコメントとは見なされません。 chfile を指定しない場合は、テープに含まれるすべてのチャネルが切り出されます。

outdir を指定しない場合は、出力ファイルはカレントディレクトリに 作られます。

rtape は次の指定されたイベントの先頭時刻まで、テープ上に 10分毎に入っているファイルマーク数および1秒毎のデータブロックの数 を計算し、必要に応じて正逆両方向に読み飛ばし(可能ならば早送り)します。 ただし、 データブロックが欠落していたり、1秒のデータが複数のブロックに分割されて いる場合には計算が合わなくなって、テープ上の狙った時刻へ位置付け できないこともあります。rtape は10回位置付けを試みても指定された 時刻を発見できなかった場合は、そのイベントの切り出しをあきらめます。

rtape は引数なしで起動した場合、現在のテープの位置から1秒分を 読み出して、その時刻を表示し、また簡単な使用法を表示します。

テープ上のフォーマットとOSによる互換性については、 winformat(1W) と wdisk(1W) を参照してください。  

オプション

-f device
テープデバイス名を指定します。デフォールトは /dev/nrst0 です。 クローズ時に巻戻さないモード(/dev/nrst*)である必要があります。
 

ソース

`rtape.c'
 

関連事項

winformat(1W), wtape(1W), fromtape(1W)


 

Index

名称
形式
解説
オプション
ソース
関連事項