schfile は、1行に1イベント分ずつ、切り出し開始時刻と切り出す秒数を書いた もので、必要なイベント数(=行数)を含みます。イベント数に制限はありません。 各行の内容は、年月日(6桁)、時分秒(6桁)、長さの秒数(整数) の3項目を、それぞれ空白で区切って書いたものです。たとえば、
920724 030830 50 920724 035750 60
は 1992年 7月24日 3時8分30秒から50秒間と、1992年 7月24日 3時57分50秒から 60秒間の、2つのファイルを作ります。ファイル名は先頭時刻から "YYMMDD.hhmmss" の形式で自動的に生成されますので、上の例では "920724.030830" と "920724.035750" というファイル名になります。
chfile は、16進数のチャネル番号を空白、タブまたは改行で区切って羅列した ものです。通常のWINのチャネル表形式とは異なることに注意して ください。すべての項目がチャネル番号として読まれ、 行の先頭に "#" があってもコメントとは見なされません。 chfile を指定しない場合は、テープに含まれるすべてのチャネルが切り出されます。
outdir を指定しない場合は、出力ファイルはカレントディレクトリに 作られます。
rtape は次の指定されたイベントの先頭時刻まで、テープ上に 10分毎に入っているファイルマーク数および1秒毎のデータブロックの数 を計算し、必要に応じて正逆両方向に読み飛ばし(可能ならば早送り)します。 ただし、 データブロックが欠落していたり、1秒のデータが複数のブロックに分割されて いる場合には計算が合わなくなって、テープ上の狙った時刻へ位置付け できないこともあります。rtape は10回位置付けを試みても指定された 時刻を発見できなかった場合は、そのイベントの切り出しをあきらめます。
rtape は引数なしで起動した場合、現在のテープの位置から1秒分を 読み出して、その時刻を表示し、また簡単な使用法を表示します。
テープ上のフォーマットとOSによる互換性については、 winformat(1W) と wdisk(1W) を参照してください。