こまめにバックアップしよう!
個人で使えるディスク容量は上限が決められています。時々quotaコマンドを使って使用状況を調べて
ディスクを整理しましょう。
▼使用状況の調べ方
quota -v
例としてeics50で行った結果は
eics50% quota -v
Disk quotas for masako (uid 1993):
Filesystem usage quota limit timeleft files quota limit timeleft
/u/usr2 834 512000 614400 23 0 0
/u/usr1 0 512000 614400 0 0 0
/wk1 1 1048576 2097152 1 0 0
≪参考≫
QUOTA(1) ユーザ・コマンド QUOTA(1)
【名前】
quota - ユーザに対するディスクのクォータと使用量の表示
【形式】
quota [ -v ] [ username ]
【国際機能】
quota は EUC 主および補助コードセットの文字を含むファイル シ
ステム名を扱うことができます。
【機能説明】
quota は、ユーザによるディスクの使用量と限界量を表示します。
オプショナルの username 引数を使って、自分以外のユーザの限界
量を見ることができるのは、スーパーユーザに限られます。
オプションをまったく指定せずに quota を実行すると、その ディ
ス ク にマウントされているファイル・システムのうち、クォータ
(割り当て量)を越えているものについての警告メッセージだけが
表 示 さ れます。 "noquota" オプション( fstab(5) を参照)を
使ってリモートにマウントされたファイル・システムは、無視され
ます。
【オプション】
-v マウントされているファイル・システムのうち、クォータ が
存 在 す るもの全部について、ユーザのクォータを表示しま
す。
▼バックアップを取ろう。
情報センターでは1/4inch磁気テープ装置、8mm Video磁気テープ装置がeics50, eics51に接続して
あります。また、CD writerもあります。
ここでは1/4inch磁気テープ、8mm Video磁気テープへのバックアップの取り方を説明します。
CD writerの利用を希望される方は海半球観測センター準備室の坪井さんにお問い合わせください。
▽バックアップの取り方
tarを使ってマウントされたテープにバックアップを取りたいディレクトリのアーカイブを作成
します。それぞれの装置のデバイス名は以下の通りです。eics50, eics51のどちらに接続されていて
もデバイス名は同じです。
1/4inch磁気テープ装置 : /dev/rmt/0
8mm Video磁気テープ装置 : /dev/rmt/1
1)ホームディレクトリをtarファイルとして8mm Video磁気テープに書き込む場合
%cd (ホームディレクトリに移動)
%tar cvf /dev/rmt/1 .
2)tarファイルのファイルの内容を表示する場合
%tar tvf /dev/rmt/1 .
3)tarファイルとしてホームディレクトリに読み出す場合
%cd (ホームディレクトリに移動)
%tar xvf /dev/rmt/1 .
すでに書き込まれているテープに追加で書き込む場合には注意が必要です。上記の方法で行うと
上書きしてしまいます。テープに追加書きをする場合には書き込む前にmtコマンドでテープの情報
が書き込まれていない未使用部分の頭出しをしなくてはなりません。
テープに追加書きをする場合には以下のようにしてください。
4)あるディレクトリ(ここではtempとする)をtarファイルとして8mm Video磁気テープに追加で
書き込む場合
%mt -f /dev/rmt/1n eom (テープの記録済み部分の末尾まで巻き取る)
%tar cvf /dev/rmt/1 temp
5)複数のtarファイルがあるときn番目のファイルを読み出す場合
%mt -f /dev/rmt/1n fsf n-1(n-1個のEOFマークを読み飛ばず)
%tar xvf /dev/rmt/1
▽テープデバイスの巻き戻しの仕方
mtコマンドでテープデバイスの制御をします。
mt -f /dev/rmt/1 status (指定されたテープデバイスに関する情報が得られる)
mt -f /dev/rmt/1 rewind (指定されたテープを先頭まで巻き戻す)
mt -f /dev/rmt/1 retension (指定されたテープを終わりまで巻き取った後先頭まで巻き戻し、
テープの巻き具合を均等にする)
≪参考≫
mt(1) ユーザコマンド mt(1)
【名前】
mt - 磁気テープの制御
【形式】
mt [ -f tapename ] command... [ count ]
【機能説明】
mt は、指定されたコマンドを磁気テープドライブに転送しま す。
tapename が指定されていない場合は、環境変数 TAPE が使用され
ます。 TAPE が設定されていない場合は、デバイス /dev/rmt/0 が
使 用されます。 tapename は、 raw モードのテープデバイスを指
定します。 mt は、デフォルトでは要求された処理を 1 回だけ 実
行 します。 count を指定することにより、複数の処理を実行する
ことができます。
command に指定できるコマンドを以下に示します。コマンド名の一
部 (ただし、コマンドとして一意に認識できる文字数) だけの指定
でもかまいません。
mt が返す終了状態は、処理が正常に完了した場合は 0、コマン ド
名が認識されなかった場合、または mt が指定されたテープドライ
ブをオープンできなかった場合は 1、処理が失敗した場合は 2 と
なります。
[mt 用コマンド]
eof, weof テープ上の現在の位置に、 count で指定された数の
EOF マークを書き込みます。
fsf count で指定された数の EOF 分だけ進みます。テー
プの位置は、ファイルの第 1 ブロックの位置になり
ます。
fsr count で指定された数のレコード分だけ進みます。
bsf count で指定された数の EOF 分だけ後退し ま す。
テープの位置は、 EOF マークのテープの先頭側にな
ります。
bsr count で指定された数のレコード分だけ後 退 し ま
す。
nbsf count で指定された数のファイル分だけ後 退 し ま
す。テープの位置は、ファイルの第 1 ブロックの位
置になります。このコマンドは、 count+1 回 bsf
を行い、 1 回 fsf を行う場合と同じです。
asf count で指定された番号のファイルまで移 動 し ま
す。このコマンドは、 rewind 後に、 fsf count を
指定した場合と同じです。
次のコマンドでは、 count は無視されます。
eom テープ上の記録済み部分の末尾まで移動します。 こ
の コマンドは、すでに書き込んであるテープにファ
イルを追加するのに便利です。
rewind テープを巻き戻します。
offline, rewoffl
テープを巻き戻し、適切であれば、テープ を ア ン
ロードし、ドライブ装置をオフラインにします。
status テープデバイスの状態に関する情報を表示します。
retension カートリッジテープを完全に巻き戻し、次にリー ル
の 終わりまで進め、テープの初めまで戻して、テー
プの張りをなめらかにします。
erase テープ全体を消去します。