YCU地震学レポートNo.40s Apr.20,95
4月18日 駿河湾の地震のメカニズム解析速報(改訂版)
その後,何人かの方から,我々のメカニズム解が防災科学技術研究所や地震
研究所の解(初動による)と異なっているという指摘を受けました。このよう
な違いはこれまでも何度かありました。特に,今回のように,微小な初期破壊
がある場合には,初動解と波形インバージョン解が異なることは,大いにあり
得ることと思っています。
念のため,前回求めた解に,初期破壊部分をプラスして波形インバージョン
を行ってみました。その際,初期破壊のメカニズムとして,初動解を採用しま
した。結果を図1に示します。
HKYとJIZのP波の立ち上がり部分が,初期破壊(Mw 3.7)を入れるこ
とによって改善されているのがわかります。しかし,破壊の主要部分は前回の
解とほとんど同じままです。
主な震源パラメータは次の通りです。
嗣涓抑歡 メカニズム モーメント 継続時間 深さ(固定)
(str,dp,rk)
#0 (150,70,150) 4.0x10**14 Nm 0.2 s 20 km
#1 (217,29,86) 2.2x10**16 Nm 0.4 s 20 km
#2 (210,30,79) 1.5x10**16 Nm 0.4 s 20 km
全体 (214,30,83) 3.7x10**16 Nm 1.0 s
(Mw = 5.0)
ということで,初動解はごく初期破壊のメカニズムを表したものであり,
一方,波形インバージョンの解は主破壊を表すものであること,したがって,
今回の地震の主要部分は,「低角逆断層のプレート境界型地震」であるとい
う考えに(まだ)変わりはありません。 (MK)