EIC地震学ノート No.177 Feb. 23, 06 東大地震研究所 ◆遠地実体波解析(暫定解)◆ -------------------------------------- 2月22日モザンビークの地震(M7.5) ----------------------------------------------------------------
● 概略・特徴: 2月22日12時19分(現地時間)にモザンビークで
M7.5の地震が発生しました。
USGSによる速報震源は次の通りです.
発生時刻 震央 深さ M 06/02/22 22:19 (UT) 21.22°S 33.34°E 10 km 7.5
●データ処理: IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動28,SH波3)
を用いて解析しました.
●結果: 結果を図に示します。
主な震源パラメータは次のとおりです.
走向、傾斜、すべり角 = (169, 75, -79) 地震モーメント Mo = 7.0 x10**19 Nm (Mw = 7.2) 破壊継続時間(主破壊) T = 18 s 深さ H = 5 km 断層面積 S = 60 km x 15 km 食い違い Dmax = 4.0 m
●解釈その他: この付近はアフリカの地溝帯で年に数ミリ程度で拡大しているところです.
アフリカの地溝帯がどの辺を通っているかはこちらを参考にしてください.
震源は浅いので,地表に現れているものと思われます.被害の報告もないのでどういう場所なのか
はよくわかりません.しかしこういう場所で起こった地震としてはとても大きく珍しいです.
(文責:山中)