EIC地震学ノート No.172              Oct 19, 05 
                               東大地震研究所 

◆遠地実体波解析(暫定解)◆ -------------------------------------- 

10月19日茨城沖の地震(M6.3) 

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● 概略・特徴: 10月19日20時44分(JST),茨城沖で M6.3の地震が発生しました.

気象庁による速報震源は次の通りです.

    発生時刻           震央         深さ   M
 05/10/19 20:44:44 (JST)   36.4°N   141.0°E   40 km  6.3

●データ処理: IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動40観測点, S波8観測点)を用いて解析しました.

●結果: 結果を図1に示します。 主な震源パラメータは次のとおりです.


 走向、傾斜、すべり角 =  (21, 70, 98)
 地震モーメント  Mo  =  4.0 x10**18 Nm  (Mw = 6.3)
  破壊継続時間(主破壊) T  = 30s
 深さ          H = 40 km
 食い違い       Dmax = 0.7 m

●解釈その他:茨城沖の低角逆断層だろうと思って解析を始めましたが, 微妙に高角の断層面の方が波形のあいがよかったのでとりあえずこちら を載せました.が,これが正しいかどうか,もう少し検討する必要があり ます.

(文責:山中)