EIC地震学ノート No.165 Jun 17, 05 東大地震研究所 ◆遠地実体波解析(暫定解)◆ -------------------------------------- 6月13日チリの地震(M7.8) ----------------------------------------------------------------● 概略・特徴: 6月13日午後6時44分(現地時間),チリ北部で M7.8の地震が発生しました.この地震で11名が死亡,200人以上の負傷者 がいるとのことです.犠牲者のほとんどは土砂崩れによる死亡のようです.
USGSによる速報震源は次の通りです.
発生時刻 震央 深さ M 05/06/13 22:44:34 (UT) 19.908°S 69.088°W 119.2 km 7.8
●データ処理: IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動30観測点, S波4観測点)を用いて解析しました.
●結果: 結果を図1に示します。
主な震源パラメータは次のとおりです.
走向、傾斜、すべり角 = (189, 21, -69) 地震モーメント Mo = 7.5 x10**20 Nm (Mw = 7.9) 破壊継続時間(主破壊) T = 40s 深さ H = 110 km 食い違い Dmax = 約12 m
●解釈その他:この地震は南米プレートの下に沈み込んでいくナスカプレートの 中で起きた地震と思われます.
(文責:山中)