ＥＩＣ地震学ノート　No.156　　　　　　　　　　　　　 Nov 15, 04 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東大地震研究所 

◆遠地実体波解析（暫定解）◆ -------------------------------------- 

１１月１５日コロンビアの地震（Ms7.0） 

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● 概略・特徴：　１１月１５日９時６分（UT)にコロンビア沖でMs7.0の地震が
発生しました．

USGSによる速報震源は次の通りです．

　　　　発生時刻　　　        震央　　　　　 　深さ　  M
 04/11/15 09:06:56 (UT)  4.60°N   77.50°W    10　   7.0

●データ処理：　IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録（P波上下動27,SH波3)
を用いて解析しました．

●結果：　結果を図1に示します。
主な震源パラメータは次のとおりです．

　走向、傾斜、すべり角　=  (10, 28, 88)
　地震モーメント　　Mo  =  7.9 x10**19 Nm  (Mw = 7.2)
  破壊継続時間（主破壊）　T  = 15 s
　深さ　　　　　　　　　　H = 12 km
　断層面積          　　S = 20 km x 20 km
　食い違い　　　　　　　Dmax = 5.3 m

●解釈その他： プレートの沈み込みに伴うプレート境界の地震と考えられます．
この付近ではナスカプレートが南米プレートの下に沈み込んでいます．この近く
では1991/11/19にもM7.2という地震が起きています．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責：山中）