(2006.06.09)
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地震
研究所の1号館、2号館、3号館の震度1の揺れの比較 |
発表:2006年06月09日設立記念講演会にて
鷹野 澄 ・ 伊藤 貴盛
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6月9日の設立総会に向けて、我々が、地震研究所の1号館(免震建物)、2号館(本館、別館)、3号館に、IT強震センサーを設置
したところ、6月2日に伊豆半島東方沖の地震が発生しました。
以下の図は、気象庁のホームページに掲載されているこの時の関東地方の震度分布図です。
(気象庁HPより)
地震研究所のある文京区本郷は、震度1でしたが、IT強震計で、
その揺れを観測することができました。このときの各建物の揺れをJavaを使ったアニメーションで再現したのが以下のページです。
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(以下をクリックして下さい. 注意:最初だけ、Javaの起動
に1〜2分かかります.)
スロー再生すると、それぞれの建物の揺れの違いがよく見えます
[アニメーションの操作方法] 画面の下の以下のボタンを押す
>>− 低速再生 >>+ 高速再生 Start 最初か
ら再生
<建物の揺れの概要>
1号館(免震建物)の揺れの概要
地面の揺れに少し遅れて、免震層より上部の建物が剛体のように揺れています。
2号館(鉄筋コンクリート造)、3号館(鉄骨造)の揺れの概要
地面から上階に向けて扇状に大きく揺れています。さらによく見ると、色々な揺れ方の
違いが見えてきます。
なお、IT強震計の簡易震度でみると、2号館や3号館などの通常の建物では、上階ほど震度が大きくなりますが、免震建物では、震度が小さく、かつ、ど
こでもほぼ同じ震度であることがわかります。
まとめ
今回の観測記録からも、前回の「IT強震計による建物の揺れ」のときと同様に、安価な加速度セン
サーを使ったIT強震計でも、震度1のような小さな地震で様々な建物がどのように揺れているのかを調べられるということが確認できました。
しかしながら、周期の長い免震建物については、これだけでは十分であるかどうかは、まだわかりません。今後より、高性能の強震センサーの記録と比較観
測して、固有周期の長い建物における、安価な加速度センサーの限界について研究してみる予定です。
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