研究集会
「リソスフェアにおける短波長不均質構造の解明−地震発生場の構造特性の解明に向けて−」

日時:2006年10月3日(火)〜4日(水)
場所:東京大学地震研究所 第一会議室
表記の研究集会を東京大学地震研究所18年度共同利用の研究集会として開催しました。

媒質中の不均質構造による散乱波の生成・伝播、特にエンベロープ形成モデル等に 関する理論的な研究は、近年めざましく進展しました。 また、アレイ解析等のデータ解析手法の高度化と全国的な高密度地震観測網による 高精度波形データの蓄積により、リソスフェアの不均質構造、 特に、地震波長と同程度の短波長不均質構造に関する研究が大きく進みつつあります。 震源における短周期地震波の励起についても、 上記の短波長不均質構造を組み込んだ推定が行われるようになってきました。 今後は、日本列島全域にわたる広範囲、あるいは地震発生に関わるような高分解能の不均質構造を 推定し、地球内部構造および地震発生場の特性の解明につなげること等が期待されます。 本研究集会では、これらの研究に関するレビューを含めて、最新の研究成果についての発表が行われ、2日間にわたり活発な討議が行われました。以下に、講演プログラムおよび講演要旨を掲載いたします。

本研究集会の実施にあたりご尽力いただいた、 東京大学地震研究所 地球計測部門教授 山下輝夫先生ならびに荻野スミ子さん、 およびweb掲載にあたりご協力いただいた鶴岡 弘先生(地震予知情報センター)にお礼申し上げます。 本研究集会は、東京大学地震研究所共同研究プログラム(課題番号2006-W-06)の援助を受けました。

研究集会代表者: 京都大学防災研究所 地震防災研究部門 西上欽也

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