YCU地震学レポートNo.55 Jun. 1,96
5月27日 静岡県中部の地震の近地実体波解析
5月27日朝,静岡県でマグニチュード4クラスの小地震がありました。
静岡で震度�掘じ譱虻蠅膿姪扠兇魑�録しました。気象庁や防災科技研によると,
震源地は静岡県中部で比較的地震活動の高い”地震の巣”に位置します。
しかしこの地震の巣がプレート境界にあたるのか,あるいは上下いずれかの
プレート内部にあたるのか,いまだ研究者間で一致した見解はないように思われます。
その意味で,この地震が何らかの情報をもたらしてくれるのではないかと期待されます。
ここでは,いつもの通り近地の広帯域地震計記録を用いた解析結果を報告します。
気象庁による震源諸元は次の通りです。
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発生時刻: 96/05/27 05:38:16.2s
震央: 34.97°N 138.22°E 深さ:26 km
マグニチュード Mj 4.2
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用いた観測点(横浜市大+防災科技研 FREESIA)はいずれも震源の東側に偏っており,
データセットとしてはあまり良くありません。また,暫定解を得る目的で,かなり強引
に波線近似法を適用しました。(震源の深さに比べて震央距離が長い場合,通常はこの
方法を適用しません)
図1に解析結果を示します。主な震源パラメタは次の通りです。
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(走向,傾斜,すべり角)=(309, 90, 15) / (219, 76, 180)
モーメント Mo= 2.2 x10**15 Nm ( Mw= 4.2 )
破壊継続時間 T = 0.40 s
断層面積 S = 1.6 km x 0.8 km = 1.28x10**6 m*m
ずれの大きさ D = Mo/μS = 0.06 m (μ= 30 GPa )
応力降下 Δσ=2.5 Mo/S**1.5= 3.8 MPa (38 bar)
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応力降下も震源の位置(深さ)も”微妙”で,プレート内なのか境界なのか判定できません。
一方,メカニズムはほぼ東西圧縮の横ずれ型ですが,これまたどのように解釈すべきか筆者
(MK)には分りません。