YCU地震学レポートNo.16                                 Oct.21,92

          10月10日 千  葉  県 、
             14日 東  京  湾 、     
             17日 神  津  島  近  海  の  地  震  の  解  析  


10月に入ってから得体のよく知れない地震が相次いで起こりました。10 日の千葉県の地震では、震源がPACプレート内にあるとするとdown-dip extension (?!)になってしまいます。また17日の神津島近海地震では、断層 メカニズムは、tectonic stress (南北圧縮、東西引張)だけでは説明できず 別の原因による応力の絡みが示唆されます(M・I私信)。 とりあえず、解釈抜きで、結果のみ報告します。 No Date h:m もよりの地名 震 央 深さ M 出典 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 10/10 00:38 千葉県 35.64N 140.24E 70km 4.0 NIED 2 10/14 14:36 東京湾 35.52N 139.77E 53km 4.3 NIED 3 10/17 23:37 神津島 34.25N 139.19E 5km 4.5 NIED <解析結果> (個々の結果については各Noをクリックして下さい) メカニズム Mo Mw τ Mo/τ**3 テクトニクス (str,dip,sl) dyn.cm s (*) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 (187,74,-76) 1.6e22 4.1 0.50 low (0.1) PAC内? 2 (85,33,-13) 1.7e22 4.1 0.20 normal (2) PHS下部? 3 (118,88,119) 1.4e23 4.7 1.50 normal (0.4) PHS内 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 注(*) 浅い地震では、Mo/τ**3=1e23 dyn.cm/s**3, 深い(h>50km)地震では、Mo/τ**3=1e24 dyn.cm/s**3を基準。