東大震研情報センター
◆遠地実体波解析◆ ----------------------------------------------------
1月4日Loyalty 諸島の稍深発地震(Ms 7.0)
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● 概略・特徴: USGSの速報震源諸元 発生時刻 震央 深さ マグニチュード 06:11:51 UT -22.17°N 170.51°E 100 km 7.0 (Ms) ● データ処理: IRIS-DMCのデータを地震研究所の準リアルタイムサービス (gopher) により収集しました。解析には11地点の広帯域地震計記録(P波上下動)を用いまし た。明瞭な3連発地震です。 ●結果: 解析結果を図1に示します。メカニズムを少し異にする3個のサブイベント から成ります。1個目のメカニズムはあまりよく決まりませんので、2個目と同じにし てあります。概ね北北東-南南西圧縮の逆断層です。主な震源パラメタは次の通りです。 走向、傾斜、すべり角(全体)= (337, 43, 133)/(105,60,57) 地震モーメント Mo = 1.5 x10**20 Nm (Mw = 7.4) 破壊継続時間 T = 38 s 深さ H = 98 km 以下、最大サブイベントについて 断層面積(L=10sx3.0=30km) S = 30x 15km^2 くいちがい D = Mo/μS = 4.0 m (μ=64GPa) 応力降下 Δσ = 2.5Mo/S**1.5 = 39 MPa ● 解釈その他: 3つのサブイベントからなります。このうち最初のサブイベントが 比較的ゆっくりした立ち上がりを示します。これと対照的に3発目は高応力降下を示し ます。 (文責:菊地・山中)