EIC地震学ノート No.170 Sep 27, 05 東大地震研究所 ◆遠地実体波解析(暫定解)◆ -------------------------------------- 9月26日北ペルーの地震(M7.5) ----------------------------------------------------------------● 概略・特徴: 9月26日1時55分(UT),ペルー北部で M7.5の地震が発生しました.報道によると森林地帯のタラポトで建物が 倒壊して少なくとも5〜10人が死亡したとのことです.
USGSによる速報震源は次の通りです.
発生時刻 震央 深さ M 05/09/26 01:55:35 (UT) 5.70°S 76.40°W 85 km 7.5
●データ処理: IRIS-DMCから収集した広帯域地震計記録(P波上下動30観測点, S波8観測点)を用いて解析しました.
●結果: 結果を図1に示します。
主な震源パラメータは次のとおりです.
走向、傾斜、すべり角 = (351, 38, -91) 地震モーメント Mo = 3.1 x10**20 Nm (Mw = 7.6) 破壊継続時間(主破壊) T = 25s 深さ H = 105 km 食い違い Dmax = 7.1 m
●解釈その他:今回の地震は稍深発の正断層地震でした.
太平洋側から南米プレートの下に沈み込むナスカプレートの中で起こった
地震と考えられます.この付近では過去にも同じようなメカニズムを持った
地震が起こっているところです.
(文責:山中)
★は今回の震央