最終更新日:2009年3月16日
日時:2009年3月17日:13:00-17:45
場所:東京大学地震研究所一号館セミナー室
本集会では、地震活動の評価に基づく地震発生予測プロジェクト及び、CSEP日本の活動に関係する研究者にとって今後必要となるであろうトピックスを議論して、その共通理解を図りたい。特に、以下の三点に着眼したい。
- 地震発生予測検証実験に新規参加した(もしくは今後参加の可能性がある)予測モデルの概要を理解する。今年5月に開催された国際シンポジウム"地震発生予測システムの構築に向けて"において、当時実験参加予定のモデルについては、すでに議論がなされている。本研究集会では、その後に新規参加したモデルについて理解を促進するために、モデラーから概要説明をお願いする。また、日本から提案される新規予測評価手法とそれを用いた結果についても議論する。
- 次世代型予測モデル構築の可能性を検討したい。他分野において予測システムの構築へ向けた現在進行中の研究の概要について、話題提供の機会を設けたい。この話題提供を基に、その分野の研究者との連携強化を目指したい。また、他分野同士の協力関係構築を探るための議論も可能な限りおこないたい。
- 地震活動の評価に基づく地震発生予測プロジェクトの今後の方向性を議論したい。この議論は、本研究集会直前まで行われる"The 3rd SCEC-ERI joint workshop"の内容も密接に関連すると思われる。
主要言語:日本語
本集会は、地震・火山噴火予知のための観測研究計画の平成21年度実施計画「地震発生予測のための地震活動評価手法の基盤構築 (課題番号:1406)」及び、地震研究所の「平成21年度特定共同研究(A): No. 2009-A-24」の一環として開催される。
司会:楠城一嘉(東大地震研)
- 13:00-13:05 趣旨説明: 平田 直(東大地震研))
- 13:05-13:20 CSEP Japan Coulomb model: 遠田晋次(京大防災研)
- 13:20-13:35 G-R則および改良G-R則を用いた地震発生予測モデル: 弘瀬冬樹(気象研)
- 13:35-13:50 Forecast models submitted for the CSEP-Japan experiment and recent progress on related research: Christine Smyth(京大防災研)
- 13:50-14:05 ETAS model submitted for the CSEP-Japan experiment and recent progress on related researches: Jiancang Zhuang(統数研)
- 14:05-14:20 震源要素の誤差を考慮した簡便なN-,L-,R-テストについて: 井元政二郎(防災科技研)
- 14:35-14:50 提出予定の予測モデル: 山科健一郎(東大地震研)
- 14:50-15:05 アスペリティー予測モデル: 岡田正実(気象研)
- 15:05-15:20 過去の地震のデータ利用可能性: 石辺岳男(東大地震研)
- 15:20-15:35 Natural time analysis of seismicity and seismic-electric signals (SES):鴨川 仁(学芸大)
- 15:35-15:50 近畿北部の静穏化: 片尾 浩(京大防災研)
- 15:50-16:05 地殻活動シュミレーションモデル: 福田淳一(東大地震研)
- 16:05-16:20 On the relationship between lower magnitude thresholds and bias in ETAS parameter estimates: Annie Chu (ISM) Abstract
- 地震活動の評価に基づく地震発生予測プロジェクトの今後の方向性・その他
- 16:35-17:40 全員参加:今後の方向性に関して、以下のようなキーワードのもと、議論を進める(ただし、キーワードの選定は要検討)。
- ルール(テスト領域・テスト方法)、メーリングリスト、結果の公開、今後のデータ使用について、GEMへの参加、他分野との連携、2010JPGU、2010SSJ、特集号、日本初のモデルの作成。また簡単な話題提供を歓迎。
- 17:40-17:45 本研究集会のまとめ(議論のまとめ?): 岩田貴樹(早稲田大)