relaym

Section: WIN SYSTEM (1W)
Updated: 2019.3.18
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名称

relaym, relaymd - win 形式データのIP上の複数の宛先への中継  

形式

relaym [-DNnPr] [-b bufsiz] [-f ctlfile] [-g group] [-i interface] [-p pkts_ddp] [-t sec_ddp] inport paramfile [ logfile ]

relaymd [-NnPr] [-b bufsiz] [-f ctlfile] [-g group] [-i interface] [-p pkts_ddp] [-t sec_ddp] inport paramfile [ logfile ]  

解説

relaym は、自ホストの UDP ポート番号  inport に送られてくる win 形式のデータを受信し、パラメータファイル  paramfile に記述されたホストへ転送します。 relaym は受信したパケットのパケット番 号を検査しますがタイムスタンプは検査しません。

IPv4、 IPv6 双方のアドレスを同時に扱うことができます。

relaymd は daemon モードで起動します。relaym でオプション -D を指定した時と同じ動作です。

ログファイル名  logfile を指定すると、ここに動作ログがとられます。 指定しないとログ情報は標準出力に 送られます(ただし、daemon モードで動いている時は syslogd(8) に送られま す)。ログファイルは書き込みのたび毎にオープン/クローズされます。

relaym は、HUPシグナルを受けると(もし指定されていれば後述の)制御ファイル  ctlfile を読み直し、ログファイル  logfile に送り元ホストごとの流量情報を書き出します。これには起動時、または 前回HUPシグナルを受けたときからの、

  パケット数、バイト数、毎秒パケット数、毎秒バイト数
が含まれます。

relaym は引数なしで起動すると簡単な使用法を表示します。  

パラメータファイルの形式

パラメータファイルは、1行に1つずつ、ホスト名(もしくはIPアドレス)とポー ト番号(もしくはポート名)の組みを 書き並べたテキストファイルです。ホスト名とポート番号の間は空白かタブで 区切られなければいけません。それ以降の項目は無視されます。また先頭 が '#' である行も無視されます。128個の宛て先まで指定でき、それ以上は無 視されます。  

ネットワーク上の形式と再送プロトコル

recvt(1W)を参照してください。 relaym はパケット番号の連続性を監視して 再送要求を行なう相手先として、100ヶ所までの送信元(ホストとポート の組)を認識することが できます。100ヶ所を超えると、recvt は送信元テーブルを一旦白紙に戻し、 改めて登録を始めます。 relaymが転送先からの再送要求に応えることができるのは過去128パケットまでです。  

オプション

-b bufsiz
受信ソケットバッファサイズを bufsiz KBにします。ただしこれはシステムで許される値の範囲でなければ なりません。デフォルトは256KBです。
-D
daemon モードで起動します。
-f ctlfile
制御ファイル  ctlfile で指定される、送信元ホストによる受信制御を可能にします。  ctlfile には、"+"か"-"で始まるホスト制御行を書くことができます。 各行では空白またはタブで区切られた左端の項目だけが読まれ、 その行の以降の部分は読み飛ばされます。'#'で始まる行はコメントと 見なされます。
ホスト制御行は、

       -host   パケットがhostからであれば捨てる
       +host   パケットがhostからであれば受け入れる
       +       パケットを受け入れる
       -       パケットを捨てる

の形式で書かれたルールです。 ホスト制御については、パケットごとにルールを上から当てはめていき、 当てはまるルールがあったらそれが適用されます。最後まで当てはまるルールが なかったらそのパケットを受け入れます(つまり最後にはかならず "+" の行が あるのと同じ)。
-g group
IPマルチキャストアドレス group に対して送信されるパケットを受信します。
-i interface
データパケットを受信する ネットワークインターフェースを、そのインターフェースのIPアドレス interface で指定します。
-N
受信パケットのパケット番号を検査しません。パケット番号フィールド (先頭の2バイト)は書き換えられず、つまり受信パケットがそのまま中継されます。
-n
拒否すべき送り元アドレスからのパケットや重複して受信した再送パケット についての情報をログに報告しません。
-P
入力パケットが、過去 sec_ddp 秒以内または pkts_ddp パケット以内に 転送したパケットと、パケット番号部分を除いて同じ内容である場合、 転送せず廃棄します(dedup機能)。 sec_ddp pkts_ddp の値は それぞれオプション -t-p で指定することができ、指定しない場合のデフォルト値は それぞれ3秒と10パケットです。このdedup機能は共有メモリ上のデータを 扱うプログラム raw_ddp(1W) でのそれとほぼ同等のものです。
-p pkts_ddp
dedup機能において、 pkts_ddp をこの値に指定します。設定可能な上限値は128です。 このオプションを指定した場合はオプション -P を指定しなくても dedup機能が有効になります。
-r
再送要求パケットを送信しません。 DVB衛星配信ボードによる受信のような一方通行の伝送路の場合には、 これにより不要なパケット送信を抑制することができます。
-t sec_ddp
dedup機能において、 sec_ddp をこの値に指定します。設定可能な上限値はありません。 このオプションを指定した場合はオプション -P を指定しなくても dedup機能が有効になります。
 

ソース

`relaym.c'
 

関連事項

winformat(1W), recvt(1W), send_raw(1W), order(1W), relay(1W), raw_ddp(1W)


 

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形式
解説
パラメータファイルの形式
ネットワーク上の形式と再送プロトコル
オプション
ソース
関連事項