recvt
Section: WIN SYSTEM (1W)
Updated: 2015.12.28
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名称
lily - 傾斜計LILYからのUDP/IPパケットの受信
形式
-
lily
[
-b 4|5|5f
] [
-t
] [
-e ch_base2
] [
-g mcast_group
] [
-i interface
] [
-s itvl
]
port
ch_base
shmkey
shmsize
[
logfile
]
解説
lily は、自ホストの UDP ポート番号
port
に宛てて送られる傾斜計LILYからUDPパケット
を受信し、1秒1パケット(サンプリングレート1Hz)のWIN形式に変換してキー
shmkey
で与えられる共有メモリ・セグメントに(巡回的に)書き込みます。
LILY自体はシリアルインターフェースを持ち、テキスト形式で
$ -5.462, 26.241, 7.36, 9.99,03/12/00 07:10:06,11.85,N9613
のようなデータを出力しますが、lily が受信するのは、それを
シリアル/IP変換器(例えばMOXA NPort5110)でUDPパケットに変換したものです。
上の例では、出力の各項目は左から、傾斜X成分、傾斜Y成分、
磁気コンパス方位、温度、タイムスタンプ、電源電圧、機器番号です。
lily が想定するのは、後述する方法で毎秒このような行を出力するよう設定された
LILYからの出力です。
lilyは、1パケットに複数行が含まれていたり、1行が複数パケットに
分割されていた場合でも、正しく処理できるはずです。
WIN形式についてはwinformat(1W)を、
共有メモリ上のフォーマットについてはrecvt(1W)を参照してください。
WIN形式のチャネル番号は、X成分が
ch_base
、Y成分が
ch_base
+1 になります。傾斜X,Y成分の単位はナノラジアンです。
キー
shmkey
をもつ共有メモリ・セグメントが存在しない場合は、大きさ
shmsize
(KB) の共有メモリ・セグメントが作られます。すでに存在している場合は、
そのサイズが
shmsize
(KB) よりも小さいとエラーになります。
UDP ポート番号は16ビットの整数値、共有メモリ・キーは32ビットの
整数値です。
ログファイル名
logfile
を指定すると、ここに動作ログがとられ、
指定しないとログ情報は標準出力に
送られます。ログファイルは書き込みのたび毎に
オープン/クローズされます。
lily は引数なしで起動すると簡単な使用法を表示します。
オプション
- -b mode
-
書き込みデータのサンプルサイズが
4 バイト
の場合のサンプルサイズ情報のモードを指定します。
4 : サンプルサイズ情報を 4 にします。
5 : サンプルサイズ情報を 5 にします。
5f : サンプルサイズが 4 バイト長以外についてもサンプルサイズ情報を 5
にします。つまり、常に圧縮の無い固定長データとなります。
- -t
- WIN形式のタイムスタンプを付ける際に、LILYから送られて来る
データに付けられたタイムスタンプを使います。デフォルトでは
lilyを実行するホストのシステム時計が使われます。
- -e
ch_base2- 出力を磁気コンパス方位と温度も含めた拡張形式とし、
それらのチャネル番号をそれぞれ、
ch_base2
と
ch_base2
+1 とします。磁気コンパス方位の単位は0.01度(磁北が0で右回りに
1周が36000)、温度の単位は0.01℃(摂氏温度を100倍したもの)です。
- -g group
- IPマルチキャストアドレス
group
に対して送信されるパケットを受信します。
- -i interface
- パケットを受信するネットワークインターフェースを、そのインターフェースの
IPアドレス
interface
で指定します。
- -s itvl
- itvl
ログファイルにLILYからの生のテキストデータを書き込む間隔を、
分単位で指定します。デフォルトは 0 で、その場合は
起動時に一度だけ、生データがログファイルに書き込まれます。
LILYの初期設定方法
LAN経由で設定する場合は、LILYとの通信に
wxtrecv(1W) と wxtsend(1W) を利用することができます。
(1)Advenced Memory Modeに入る
*9900XY-TOGGLE-AMEM
←このコマンドで
- Advanced memory logging ON
- Supply Voltage ON
- Timestamp ON
も設定される。
(2)電源OFF/ON後も内部データが残るようにする
*9900XY-TOGGLE-AUTO-RECOVERY
(3)メモリを消去し蓄積を開始(伝送のみする場合は必要なし。)
*9900XY-MEMS
(4)計測開始(毎秒出力)
*9900XYC-OFF
*9900XYC2
ソース
- `lily.c'
-
関連事項
winformat(1W), recvt(1W), wxtrecv(1W), wxtsend(1W)
Index
- 名称
-
- 形式
-
- 解説
-
- オプション
-
- LILYの初期設定方法
-
- ソース
-
- 関連事項
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